治験は納得できるまで説明を求めれば安心 | 愛知県の治験体験談


金の正解さん(女性・53歳)の治験体験談

謝礼の金額 9000円/1回
治験の日数 二ヶ月に一回 一年間
治験の種類 酸素透過性ハードコンタクトレンズ
病院の都道府県 愛知県

 

参加しようと思ったきっかけ

友人がメニコンの社員と知り合いで、最初はその友人が治験に参加していました。
その話を聞いていたので、私も治験を受けてみたいと思い友人を通じてお願いしてみました。

治験に参加したいと思った理由は、コンタクトレンズの使用時に違和感をもつことがよくあり、もし新しく開発されたコンタクトレンズが自分に合っていたらラッキーだと思ったからです。 

治験中はコンタクトレンズを使用するための付属品、例えば洗浄液や、点眼薬が無料で配布されるのも魅力的な話でした。

リスクについて思ったこと

身体中に入る薬品や食品の治験は取り返しがつかない結果になるかもしれませんが、コンタクトレンズはそこまでのリスクを感じることはありません。

治験の前にはしっかりとした説明を受けていますので、説明の段階で納得できないまたは少しでも不安を感じたら治験を受けることはないと思います。

参加するまでの流れ

メニコン名古屋の会社に行く。

社内にある眼科で診察を受ける。

どのような理由で治験をするのかの説明。

治験をするコンタクトレンズの説明。

治験の頻度や検査の手順の説明。

承諾書類の記入。

参加した治験の詳細・エピソード

ハードコンタクトレンズの酸素透過性を調査することが目的の治験だったと思います。

大まかには以下のような流れで進められました。

視力の検査、点眼、眼圧検査、目の中の傷の有無を調べる、黒目の部分の形の変化を観察する、前回の検査から今回の検査までの間にどれくらいの頻度でコンタクトレンズを使用したかの聞き取り、使用中に気が付いたことを知らせる、足りない付属品の申請、次回の検査日の予約

ソフトコンタクトレンズは以前から使用していましたが、自分で購入したソフトコンタクトレンズは長い時間使用していると目が充血したり、眼精疲労を感じていました。

それより以前に使っていたハードコンタクトレンズの装着時の違和感は大変なものでした。
そのためコンタクトレンズの使用については苦労していました。

しかし、眼鏡をかけるのも嫌だったので仕方なくコンタクトレンズを使っていました。

少しでも楽な使用感、長時間装着し続けても充血しないコンタクトレンズがあればいいのに思っていた矢先、治験の事を聞いたので大変興味を持ちました。

ハードコンタクトレンズを使用する治験だと聞いたときは、以前に購入して使用していた時の装着時の違和感、痛みを思い出して尻込みをしました。

その旨を検査担当者に話すと次のような説明をされました。

「治験に使用するハードレンズは以前のものと比較するとたいへん薄く作られていること。酸素透過性が高い素材を使用していること。この2点によって装着時の違和感や充血を抑えることができるのではないか。ソフトコンタクトレンズは柔らかい素材だが、酸素を通すことは出来ないので充血の原因になりやすい素材であること。」

この説明をきき、安心して体験してみようと思いました。

2ヶ月に一度、眼科検診をうけますが、何度目かの検診の時に黒目の部分の形がいびつになっていることが発見されました。
黒目の中心部が、コンタクトレンズの輪郭に沿って僅かにくぼんでしまったのです。

しかし、検査担当者にとっては織り込み済みの結果だったようで、眼球のくぼみを知らされた私の驚きと彼女の認識にはかなりの温度差があったと思います。

治験の途中でしたが、中止を申し入れようとしました。
中止の申し入れについては特に何のペナルティも無く、治験者の意思が優先されるものであることを確認していました。

その前になぜ、眼球がくぼんだのか説明を求めました。

ソフトレンズを使用していた人がハードレンズを使用するようになるとレンズの輪郭に沿って黒目部分がくぼむのは普通の事で、治験と関係ない現象であり、ハードレンズ使用者はほとんどこのような形状のくぼみができているというお話でした。

その説明に納得した私は治験の中止を申し入れることを止めました。
この一件で、大丈夫と思っていても、自分の心の深い部分ではやはり治験についての不安を感じていることに初めて気付きました。

治験に参加してよかった点・悪かった点

新製品を使うことができて、少し使用感が改善されたことは良かったです。
そして、治験中は無料で眼科検診ができるので経済的に助かりました。

検査の時間で貴重なお休みの半日が潰れてしまうことは残念ですが、それでもメリットの方が大きいと感じます。

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