花粉症で病院に行ったら進められた目薬の治験 | 鹿児島県の治験体験談


スグデキタさん(男性・29歳)の治験体験談

謝礼の金額 通院一回10000円×5回=5万円
治験の日数 70日(5回の通院、他は自宅でOK)・目薬を1日朝夕1滴ずつ点眼
治験の種類 日本未承認薬のアレルギー性結膜炎の目薬
病院の都道府県 鹿児島県

 

参加しようと思ったきっかけ

そもそも私は、眼科における治験に参加するつもりはありませんでした。

というのも当初眼科に通院したのは、花粉症が酷くなり、目の疲れが酷くなったり、鼻炎が酷かったので、軽い治療のつもりだったのです。
そこまで辛いわけではなかったですが、毎年そんな状態だったので「今年は薬を出してもらうかな」程度した。
翌日には耳鼻科にも行こうと思っていたくらいです。

そうしたら、思いがけず眼科の先生より「アレルギー性結膜炎です」と言われ、こちらから何も申し出をする間もなく、今回の治験を勧められました。
治療ができる上に、負担軽減費が1万円×5回分出て治療費が実質無料になることを言われました。

心の中で「なんと!(そんなお得な手段が!)」と思いました。その上、アレルギー検査の結果も知れるというので、ぜひやりたいと思いその場で参加を快諾しました。
通常アレルギー検査は自分でやろうとすると結構な金額になりますので、これはお得とも思いました。

リスクについて思ったこと

私は治験というのはいわば人体実験だと、マイナスのイメージを持っていました。
ですが、治験で使用する目薬は日本未承認薬ではあるものの、すでに世界29カ国で使われているものと眼科の先生に言われましたので、すぐに安心しました。

また「副作用で目が充血することがある」とは言われましたが、その他の副作用は眠くなりやすい等比較的軽度のものとの事でしたので、リスクについては若干の心配あるものの、そこまで心配はしませんでした。

参加するまでの流れ

治験に参加するまでの流れとしては、まず本当に私が治験に適しているかのチェックを行いました。

初診時の眼科の先生の見立てはアレルギー性結膜炎ではありましたが、血液検査でそれを確認する必要がありました。
なので初診時に採血をし、3日後に再度通院してその結果を聞きました。

結果は見立通りで、多数植物系のアレルギーを確認できました。
また視力検査や身体測定等、一般の健康診断とほぼ変わらない検査だけで治験前の準備は終わりました。

その他薬を作っている製薬会社の方との面談をし、今使用している薬がないかどうか、今後の通院日程、各種説明(リスクについて、プライバシーや補償について等)を受けました。
この時は他の患者さんとの兼ね合いもあり、2時間ほどかかりました。

そして最後に同意書にサインをして参加が決定しました。
ここから治験がスタートです。

参加した治験の詳細・エピソード

今回使う日本未承認薬の目薬は、スギ等の植物の花粉に対する季節性のアレルギー、ほこりや動物によるアレルギー、また通年性のアレルギーを原因とするアレルギー性の結膜炎を治療する為のものです。

この治験(臨床試験)は、その中で第3相の治験で、多くの患者さんが協力して、薬の効果や安全性を確認する最終段階のものでした。
その為精神的には安心して参加ができました。
第1・2相では少数の患者さんが確認するようで、そちらだったらもしかしたら治験参加には躊躇ったかもしれません。

こういった安心感のもと、実際の私の行動は、自宅において1日1回二種類の目薬を、朝夕(別々のものを)「一滴」目にさすという、至極シンプルなものでしたので、身体的疲労等はほぼ皆無でした。

毎日日誌をつける必要はありましたが、ちゃんと一滴さしたかというものにすぎません。
多く指してしまったり、さし忘れたりしたら、その旨書く必要がありますが、せいぜい数文字で終わる範囲でした。
但し朝夕さす目薬は指定があり、二種類の点眼方法を勝手に変える事はできません。

それ以外には定期的に5回の通院で、病院では1時間程度いるだけでしたので、70日と期間は長居ものの苦にはなりませんでした。

治験に参加してよかった点・悪かった点

今回思いがけず治験に参加しましたが、とても良い治験に巡り会え良かったです。

副作用も見られず、自分の(目に関しての)体調を改善できる上に合計5万円の負担軽減費を得られただけではなく、アレルギー検査の結果を知れたことで今後の自分の体調管理に大変役立ちました。
私の場合は交通費も一切かからず病院に行けたので、自己負担は数百円程度の再診料だけでした。

またアレルギー検査で、沢山の植物アレルギーがあった事も知れました。
まさかのゴキブリアレルギーという事も知れました。

強いて悪い点を言うとすれば、それは治験中なので他の抗アレルギー系の薬が使えないことでした。
初診の翌日には耳鼻科で花粉症の飲み薬を貰おうかと思っていましたが、それは諦めました。
なので鼻はムズムズしたままです。

また肌荒れ対策で私はよく漢方薬を使っていたのですが、これも使用できませんでした。
ビタミン剤等は良いとの事でしたので、そちらで代用して生活しました。
ただ命に関わるわけないので、十分に我慢できる範囲でした。

このように今回受けた治験は、手軽な上に得る物が多かったので大変満足しています。
人生初の治験でしたが、治験に対する考え方が変わる出来事でもありました。

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