治験はただの「短期間で稼げるアルバイト」じゃない | 香川県の治験体験談


モモンガさん(男性・33歳)の治験体験談

謝礼の金額 9万5千円
治験の日数 2泊3日1通院
治験の種類 多動性障害用のジェネリック薬品
病院の都道府県 香川県

 

参加しようと思ったきっかけ

治験に参加をしてみようと思ったのは、私が学生の頃でした。
正直なところ治験を参加するまでは「短期間で稼げるアルバイト」のイメージが私の頭の中にはありました。
実際、参加するまではその意識のほうが強かったかもしれません。

リスクについて思ったこと

身内の中には薬を毎食後服用しなくてはならない者がいて「薬」というイメージも副作用や用法容量を厳守しなければならない、とくに処方箋が必要な物は危険・リスクがあると内心抵抗はありました。

参加するまでの流れ

治験ボランティアを紹介するサイトより、自分のスケジュールにあった治験ボランティアにエントリーをし、本試験前の健康診断と治験についての案内がなされました。

今回の治験内容は多動性障害用のジェネリック薬品で、大手の製薬会社からの依頼によるものです。
副作用の一覧や当日の流れなどを説明を受け、健康診断をした後は交通費のみの支給で帰路につきました。

本試験までは激しい運動や嗜好品の制限など、思っていたよりも意識を高く持っていかないと、本試験には参加できないことに、驚いたことを記憶しています。

本試験前に治験センターより連絡があり、参加者の一人となりました。当日簡単な寝具を持参し、正午ごろに集合の後、簡易的な健康診断後スタートとなります。

参加した治験の詳細・エピソード

オフィスビルのような外観ですが、室内は病院と同様の造りで、カーテンで仕切りのされたベッドが置かれ、15人ほど寝られる病室となっており清潔感は充分です。

昼食は仕出し弁当のようなもので、当日朝は絶食でしたので、美味しくいただけました。
その後治験のスタートで薬を服用するのですが、いくつかプラシーボ効果を見るために、ただのビタミン剤の様な錠剤もあるそうですが、私のがそうだったのか今もわかりません。

どの治験もそうだと思いますが、採血の回数は非常に多く留置針を腕に刺したまま、あとはひたすら自由時間です。
マンガを読む者、小説を読む者、資格の勉強をする者。テレビ室に行く者。思い思いの時間を過ごします。その間も、指を切って出血する程度少量の採血を何度も何度も繰り返し行い、あっという間に夕食の時間となります。

昼の仕出し弁当をちょっと満足にした弁当を完食。
そして採血と繰り返し。
シャワーで1日の疲れとまではいかないが、束の間の気分転換。

少し治験参加者と打ち解け始めるのもこのころ、やれあそこの食事は美味いや、あそこの病院は汚い。
中には隠れてタバコを吸って怒られている人間を見たなど、規則では年3~4回ほどしか参加できない計算である治験ボランティアに経験豊富な人間もいるもんだと苦笑。
そんな1日が後1日続きます。

無事に入院の試験をパスし、日割りで計算された負担軽減費を受け取り終了。
後は1週間後の通院を終えるのみ。
1週間後、通院は健康診断と問診があるぐらいなので、短時間で終了しました。
その後改めて全日程分の負担軽減費を口座に振り込まれ今回の治験ボランティアは終了となります。

参加前と参加後では印象と見る目が180度変わった

今回初めて参加をした治験ボランティア、参加前と参加後では印象と見る目が180度変わった気がします。
治験には健康体・何らかの疾病を抱えている人など様々な人間にテストをして初めて、世に出回ります。
その中少しでも自分がテストをした薬剤が人のためになってくれたらと、終了後は感じるようになりました。

巷では、治験=高収入バイトや裏バイトのような扱いで情報が溢れているケースもあるが、参加後はそのような目では見ることはできなくなりました。

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