不安だったけど思ってたほど怖くない | 大分県の治験体験談


Shouzさん(男性・32歳)の治験体験談

謝礼の金額 16万5千円
治験の日数 4泊5日×2回
治験の種類 目薬の新薬
病院の都道府県 大分県

 

参加しようと思ったきっかけ

ちょうど一年ほど前の話です。
借金の額が多く残っていた当時フリーターだった僕は、副収入探しにハマっていました。

インターネットを通じた副収入から入り、色々と浅く広く手を出してきましたが、入ってくる金額は雀の涙ほどでした。

そんな中、高収入のアルバイトとして「治験」という存在を知り、底辺スレスレの生活レベルであった当時の環境から抜け出したい一心で、思い切って申し込みをしてみました。

リスクについて思ったこと

一応、先着順と記載されていたこともあり、連絡が無くてもそれはそれでいいか、と内心ホッと出来るような「チャレンジ」でもありました。
月の収入とほぼ変わらない金額をわずか10日で稼げるなんておいし過ぎる分、何だか怖い気持ちも正直ありました。

「治験で死人が出た」というニュースも耳にしていましたし、実際にインターネットで調べれば、副作用などの怖さも書かれています。
だけど、今の生活環境から抜け出すためにも、背に腹は代えられない思いで申し込みをしました。

参加するまでの流れ

申し込みをしてわずか一日で、応募したサイトの担当の者から電話があり、自分の今の健康状態や生活習慣などを電話ごしに聞かれました。
10分程度の質問攻めでした。

それから「健康診断を受けに病院に来てほしい」といった内容のものでした。
当時の僕はフリーターだったこともあり、日程の調整はいつでも都合をつけられたので、「治験」をメインに、その月は休日調整をしていました。

早速、治験が行われる病院へ足を運び、血を採られたり、血圧を測られたりしました。
もちろん僕と同じ「治験候補者たち」は、募集内容の通りの体型や年齢で、みんな自分と似たような男たちでした。

健康診断から5日程度で、今度はメールが送られてきました。
「治験対象者として参加をお願いします。」といった内容のものでした。

この時点で謝礼としての16万5千円がほぼ確定となり、内心嬉しい気持ちが強かった事を覚えています。

参加した治験の詳細・エピソード

僕が受けた治験は、点眼の新薬を試すといったものでした。
4泊5日が週をまたいで2回。

指示されたとおりに着替えや暇つぶし道具などを用意し、目を駆使するようなスマホや本などは控えるようにといったツライものでもありました。
起床や就寝時間は決められており、お風呂の時間も決められていました。

僕を含めた被験者は40名ほどだったと思います。
みんな自分と同じような年齢や体型ばかりでしたが、今回の治験で緊張している者、そうではない者の違いがハッキリ見てとれました。
要は、治験初体験の人間と、ベテランとの違いみたいな雰囲気が極端に表れていたようにも思います。

毎回の食事は、管理栄養士さんが作ってくれたバランスの良い美味しいものでした。
この食事だけとっても、底辺に近い食生活を送っていた僕にとってはラッキーすぎるものでした。

しかも決まって15時ごろに、ゼリーのおやつが出るという入院生活です。
何故ゼリーだけだったのかは、今振り返ってみても不思議ではありますが。

夕方16時から最初の入院が始まりました。
この日は特に何もせず、入院患者の服に着替えて、出された食事を食べ、酒もタバコも禁止の治験でしたので、そのまま就寝時間まで特に何もする事なく音楽をイヤホンで聴いていました。
シャワーを浴びる者、そうでない者もいました。

2日目には採血の時間や眼圧測定、健康診断が付け加えられ、目を駆使する事がないように、映画をボーっと何時間も見せられる日でした。

3日目は同じ内容に加え、ついに新薬の点眼が施されました。内心ドキドキで、失明するんじゃないか?といった不安もありましたが、案外何ともありませんでしたし、副作用なるものもありませんでした。

4日目も同じ内容で、食事→診断→映画をローテーションで繰り返されました。

辛かったのは、つまらない映画にあたってしまう事でした。
まるまる2時間あまりその映画を見なければならないため、ある意味拷問でした。

最初の4泊5日を終え、清々しい思いでした。
新薬を試す事って、思っていたよりも怖いものでは無かったからです。

週をまたいで、2回目の治験も、1回目と同じ内容プラス、同じ被験者同士でも会話をするようになり、距離が縮まる感覚がありました。
さらに16万5千円が目の前という事もあり、みんなニヤケづらになってしまいます。

今回の治験の最期の日、普段通りの食事を食べ、健康診断をし、順番に現金の入った封筒をもらいます。
それから一斉に「サヨウナラ」といった流れでした。

実際に点眼した新薬は、計4回ほどで、良くも悪くも何ら効果を感じる事はありませんでした。

毎回でも受けたい

初めての治験の感想は、悪いものではありませんでしたし、食事代と光熱費や交際費が浮いた事に加え、16万5千円を手にしたという喜びのまま終えました。

こんな副収入なら、毎回でも受けたいと心から思いました。

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