何もせず誰かの役に立って11万円の収入! | 北海道の治験体験談


ぴくみん3さん(女性・29歳)の治験体験談

謝礼の金額 11万円
治験の日数 3泊4日の入院を2回(2回目の入院は1週間空いてから)
治験の種類 婦人科系の新薬
病院の都道府県 北海道

 

参加しようと思ったきっかけ

私がこの治験の案件に出会ったのは、ちょうどそれまで勤めていた会社を辞め、失業保険を受給しながら次の仕事を探していた時です。
時間だけは十分あり、身体も健康で、しかもまとまったお金が手に入る治験は非常に魅力的でした。
(医学部のある大学に通っていたため元々治験の存在は知っていましたし、周りでも実際に治験に協力した人は結構いました。)

そこでインターネットで治験を探しましたが、実は女性が対象の治験というのは非常に少ないのです。
しかも大都市とは言え、やはり札幌は東京に比べ募集件数が少ないですから、探すのは相当苦労するだろうなと思っていました。

ところがなぜか、私が探し始めた時にちょうどこの案件が募集開始されたのです。
実施場所もそれ程家から遠くなく、それ以外の条件も私にピッタリ当てはまっていたので、本当に驚きました。

リスクについて思ったこと

まず大前提として、人体に大きな影響が出るような「人体実験」をする訳ではなく、検証に検証を重ねた上で治験という段階に入っているという事。
だから治験のせいで後遺症が残ったりする事はほとんど無く、安全だという認識でいました。

もちろん人の体ですから、最悪の場合人によっては何か起こるかもしれない。
でもそれは治験に限らず日常生活でも起こる事ですよね。
だからリスクについてはそれ程不安には思っていませんでした。

参加するまでの流れ

そんな訳で、定員になる前にすぐ応募しました。
私は治験情報を収集し公開している専門のサイトからの応募でしたので、まずはそのサイトの管理人さんへメールで応募しました。
管理人さんが治験担当者の方との間に入り、まずはメール上での選考が行われました。
(と言ってもあくまでメール上なので、簡単なプロフィールを説明するだけで、選考という程のものではありませんでした。)

次に治験担当者の方から直接メールが来て、事前検査の打ち合わせを行いました。
おそらく一番のハードルはこの事前検査だと思います。
アレルギーの有無や、採血に耐えられるかどうかなどを調べるため、ここで選考から落とされた方が結構多かったようです。

数日以内に合否の連絡が来て、合格の場合は詳しいスケジュール等がメールで伝えられました。

参加した治験の詳細・エピソード

治験の内容は3泊4日の入院が2回、入院と入院の間は1週間空いていました。
内容は、治験の対象の薬を投与した時の血液内の成分値を調べるものでした。
(女性の婦人科系疾患に効果のある薬です。)

この2回分というのは、片方で対象の薬を投与した時のデータを集め、もう片方で対象の薬を投与しない時(現在販売されている薬を投与した時)のデータを集め、比較するためのものです。

入院前には色々厳しい制限がありました。
まず運動は一切禁止です。
カフェインやお酒の摂取も禁止、そしてグレープフルーツ果汁の摂取も禁止でした。

もちろん風邪を引いてはいけませんし、少しでも熱が上がってしまってもアウトです。
特に季節が冬だったため、雪かきが出来ないのはかなり辛かったです。

入院1週間程前からそういった事に注意しながら過ごし、いざ当日は入院道具を持って病院に入りました。
病院では採血の時以外、自由に過ごせましたが、治験病棟の外へ出る事は禁止されています。
病棟の中にはマンガやテレビもありますし、お風呂も自由に入れました。

またパソコン等の持込みはOKでしたし、無料Wi-fiも繋がっていたので、みんなほとんどマンガかパソコンを使って1日を過ごしていました。

ただし飲み物・食べ物の持込みは禁止されており、飲み物は病院に備え付けのミネラルウォーターしか飲めませんでした。

食事は仕出し弁当が3食支給されます。
と言ってもずっと寝ているだけでしたので、ほとんど食べきれずに残してしまいました。

スケジュールとしては、初日は体調を整えるため、2日目が投薬日、3日目が経過観察、4日目で退院という流れでした。
2日目と3日目は、多い時で10分に1回採血があります。
薬の副作用などはほとんど無いため楽だったのですが、この採血が苦手な人は結構辛かったようです。

私は採血自体はそれ程苦では無かったのですが(両手それぞれ2本ずつ、計4本の血管を順番に使っていたため)、絆創膏でかぶれそうになってしまい、途中で絆創膏を貼らないようにしていました。

そしてそれだけの採血をこなす訳ですから、治験担当の看護師さん達は本当に採血が上手でした。
秒単位でタイミングを合わせて採血しなければならないため、作業が遅過ぎても早過ぎてもいけないですし、失敗するなんてもってのほかです。
全部で12名の治験者がいて、それぞれが10分ごと・・・本当に気の遠くなるような作業だと思います。
そんな状況でほぼ毎回成功させている看護師さんは採血が本当にお上手で、痛みも全然ありませんでした。

ちなみに副作用は無かったのですが、一度だけお風呂に入っている間に他の被験者さんが倒れてしまった事があります。
おそらく採血し過ぎたのと、全然運動していないせいで貧血を起こしたのだろうという事でした。
幸いケガもなく、その後も治験は続けられました。

そうして3日目の午後には採血の頻度も急激に減り、本当に暇な半日を過ごしていました。

最終日に外に出た時には、「解放された!」という気持ちが強く、また外の風がすごく気持ちよかったです。

治験に参加してよかった点・悪かった点

実際に治験を受けて良かったのは、やはり何もしなくてもお金がもらえたという事が一つです。
もちろん治験前には様々な制限があり、生活に若干の支障をきたす事もあります。
ですが、辛い事や痛い事一つ無く、快適な屋内で過ごすだけでお金をもらえるというのは非常に魅力的でした。

もう一つは、私たちが治験を受ける事によって、今後日本で困っている誰かの元に新しい薬が届けられる、という事です。
病気で困っている人はたくさん世の中にいます。
でも私は偶然にも健康な体を持って生まれてきました。

だからこそ、この健康な体を困っている人のために使えれば・・・そんな風に、誰かの助けになれたという実感が得られたのが良かったです。

一方で受けなければ良かったと思っている事は、やはりリスクの事と周りからの反応です。
自分自身はリスクは少ない、あっても仕方ないと納得して受けていますが、周りの人もそう思ってくれるとは限りません。

私はたまたま大学時代から治験の存在を知っていたし、周りも理解のある人ばかりでした。
でもそうではない人もいます。

実際、治験と同時期ぐらいに進めていたバイトの選考では、面接官の方に「変な事してるね」といった感じの事を言われました。
もちろん悪気は無かったのでしょうが、治験は全然変な事ではないと思います。
立派なボランティアの一つだと思っています。

そして、母にはやはり言えませんでした。
この体を生んでくれた母にもし反対されたら、きっと治験をやめてしまうかもと自分で思ったからです。

とはいえ、トータルで見れば治験を受けて本当に良かったと思っています。
今後また条件の合うものがあれば、ぜひ受けてみたいです。

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