失業中に参加した糖尿病新薬の治験 | 福岡県の治験体験談


yanagiさん(男性・28歳)の治験体験談

謝礼の金額 6万4千円
治験の日数 2泊3日×2回
治験の種類 糖尿病の新薬
病院の都道府県 福岡県

 

参加しようと思ったきっかけ

2年ほど前に、福岡で治験のモニターをやらせてもらいました。

当時失職中で就活はするものの時間を持て余し気味であり、何か短期的な仕事でもやろうかとネットで検索していたところ、治験ボランティアなるものに出会ったのです。

リスクについて思ったこと

それまで治験という単語は聞いたことこそあったものの、何か人体実験めいていて恐ろしいものなのではないかと勝手に思い込んでおりました。

しかしそれはすぐに誤解であったと気づきます。
ネットで実施予定の治験について調べ、さっそく対象となる治験の説明会に参加しました。

そこで決して治験は危険な人体実験などではなく、最初はネズミなどの動物から始まり、何度も臨床試験を行って安全性を十分に確かめたうえで、実際世に出して患者さんに投与する一歩手前の最終段階における検査、いわば確認のようなものであり、むやみに心配する必要はないと知ったのです。

まれに副作用もあるようでしたが、後遺症など重篤な副作用を起こすことはまずありえず、そのために実施する前に入念な身体の検査を行うことがわかりました。

また、治験は今現在病気で苦しんでいる患者さんを救うため、救うことのできる薬を少しでも早く届けるために非常に意義のある検査であることも知りました。

以上のことを理解したうえで、私は治験に参加することを決意したのです。

参加するまでの流れ

私が参加したのは第一相試験という、健康な人が参加する治験です。

治験に参加する前に、治験に参加しても大丈夫か判断するための事前検診がありました。
血液検査や血圧検査、そして採尿など、いわゆる健康診断で行うものと対して違いはなかったように記憶しています。。

また検診前にも1~2週間程度、肉や脂っこいものの食事制限や、水分の積極的な摂取などを求められ、きちんと従いました。

しかし採尿で血が混じっていたようで、2度の再検査を経てなんとか検査に通りました。
よくあることみたいなので、検診に合格するためには多少飲みすぎなくらい水分をとった方がいいかもしれません。

参加した治験の詳細・エピソード

そして治験が開始されました。
本来私のようにギリギリで審査に通った人は、待機要員として本メンバーに欠員が出たときの補欠扱いをされることが多いようですが、あまり人が集まらなかったのか、最初から参加できました。
入院した当日は夕方からの入院だったこともあり、簡単な説明を受けてその後は特に何もなく1日が終わりました。

翌日から薬の投与と血液検査が始まりました。
薬を飲んだ前後の身体の状態を細かく検査するためとのことでしたが、とにかくこの血液検査が多かったです。
計4泊で少なくとも20回以上は血を抜かれた気がします。

ただ一定期間に抜いていい血液の量は決められているようで、もちろんその範囲内には収まっており、気分が悪くなったりすることはありませんでした。
少し心配していた薬の副作用も幸いありませんでした。

また、入院中は検査以外は特に何もすることがなく、自由な時間が多かったです。
検査に支障をきたさないために、水以外の飲食の制限や昼寝の禁止などはありましたが、問題はありませんでした。

本当は消灯後は何もせずきちんと就寝しなければならないですが、同室で何人かスマホをいじっている人がいました。
気持ちは分かるのですが、睡眠不足になると意外と結果に影響するので、控えた方がいいですね。

そして退院してから2週間後ぐらいに、予め指定した口座に謝礼金が入っていました。
以上で治験は終了です。

治験に参加してよかった点・悪かった点

実際治験を受けて良かったと思ったのは、規則正しいい生活を送ったことで前より健康になったことです。
入院中の食事はちゃんと栄養バランスがとれており味もおいしかったです。

日付が変わる前に就寝したのは数年ぶりでしたが、退院後もしばらく早寝していると、睡眠時間は変わらないのに質が向上して体力の回復が早くなった気がしました。

あとは少し生々しいですが、仕事もしていないのにただ健康的な生活を送るだけで、計1週間弱で数万円も貰えるというのは、非常にありがたいことだと思います。

良くなかった点もあります。

まず当たり前ですが入院中は病院内に拘束されます。
これが結構不便で、買い物にもいけませんし、急な用事が出来てしまっても参加をやめない限り外に出られません。

私は4泊だったのでトラブル等は起こりませんでしたが、1週間以上の入院などはきちんとそのことを考慮したほうが良いでしょう。

もう一つは血液検査によるあざです。

私は他の方に比べると小さいあざでしたが、ただ消えるまでに2か月ほどかかりました。
私の体質のせいもありますし、全ての治験で盛んに血液検査が行われるわけではないでしょうが、夏場など周囲の目が気になる人は事前にチェックしましょう。

以上が私が治験を受けた内容と感想です。

一つ申し上げたいのは、治験はきちんとした機関と保障のもとで行えば、決して怖いものではないということです。
興味がある方は、まずは通院形式の治験でも受けてみてはいかがでしょうか。

貴重な体験ができると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です